私たちの研究室の主な研究テーマです


ショウジョウバエを研究材料にした生態遺伝学的研究

ゲノムが解読され、様々な突然変異系統が利用可能なショウジョウバエは、生態学的現象の遺伝基盤の解明に適した生物です。本研究室ではRNA干渉法や突然変異系統を用いて、ショウジョウバエの歩行活動、飛翔行動、寿命、発育期間、性的二型、剛毛数、翅形態など、行動・生活史・形態形質の遺伝的制御機構の解明に取り組んでいます。

進化的キャパシターの探索とその機能の解明

遺伝的変異は、変動する環境における生物の適応に不可欠であると考えられています。生物の自然集団における遺伝変異の維持機構は長年研究されて来ましたが、近年、進化的キャパシターの果たす役割が注目されています。進化的キャパシターは、遺伝的・環境的撹乱を緩衝し、突然変異を隠蔽変異として集団中に蓄積する機能を持つ機構と考えられています。現在のところ、進化的キャパシターの候補遺伝子と考えられているのは、分子シャペロンの一つであるHsp90のみです。本研究室では、新規の進化的キャパシター候補遺伝子の探索と、その機能の解明を目指して研究を行っています。

寄生蜂と宿主との相互作用

昆虫の中には、捕食寄生者と呼ばれるグループの昆虫が存在しており、その種数は地球上の全生物種の10%以上を占めると言われています。捕食寄生者は、宿主を死に至らしめるため、害虫管理における天敵防除にも有効な生物と考えられています。本研究室では、ショウジョウバエと、その捕食寄生者である寄生蜂の関係に着目し、ショウジョウバエの寄生抵抗性、寄生蜂の寄主選択や産卵行動などについて、生態学的な意義の評価や、遺伝基盤の解明を目指して研究を行っています。