形態測定学関連講演アーカイブス
                                                                                                                                                                                       
日本生態学会第64回全国大会 自由集会 W19 2017年  3月15日

道具としての「形態測定学」:基礎から応用までのチュートリアル

企画者: 高橋一男(岡山大・環境生命)、立田晴記(琉球大・農)

「Rを用いた幾何学的形態測定学:最近の進展」 
三中信宏(農環研/東大・農生)

講演要旨: 統計言語 R のパッケージ shapes (by Ian L. Dryden)は,形態上の標識点(landmark)の2次元または3次元の座標をデータとする幾何学的形態学を実行するソフトウェアのひとつです.このshapes を用いることにより,標識点座標データから,重心サイズの計算・プロクラステス整列・ブックステイン形状座標・ケンドール形状空間上のリーマン計量など,形状比較をするためのさまざまな基本統計量を計算するとともに,それらを図示することもできます.さらに,形状集団の間の平均形状に関する差の検定を多変量分散分析(MANOVA)とリサンプリングによって実行することもできます.2003年に公開されたshapes パッケージは改訂が重ねられ(現在 version 1.2.0),昨年出版された幾何学的形態測定学の教科書:Ian L. Dryden and Kanti V. Mardia 2016. Statistical Shape Analysis, with Applications in R, Second Edition (John Wiley and Sons, Chichester)でも用いられています.今回はこの shapes を用いた形状解析について紹介と解説をします.

講演資料(pdfファイル)

「実例にみる形態測定ツールの使い方」 
立田晴記(琉大・農)

講演要旨: 本講演では明示的な標識点を取得しづらい形状の解析にスポットを当てる.殊に輪郭分析では定評あるソフトウエアSHAPE (Iwata and Ukai 2002)の操作方法に加え,近年新たに整備されているRプラットフォーム上のライブラリである”Momocs” (Bonhomme et al. 2014)についても,具体例を挙げながら利用例を示したい.また輪郭解析に必要な画像処理についても言及する予定である.

講演資料(pdfファイル)


「形態データの取得から解析まで」 
高橋一男(岡大・環境生命)

講演要旨:  形態測定学に基づいた形態の定量化法は、時に生物学者の直感を超えた形態の類似性や形態変形を定量的に検出する事ができる, 有用なアプローチとなり得る. 本講演では, 相同標識点を用いる手法と輪郭形状解析の両方のアプローチについて、実際のサンプルの準備方法や解析ソフトウェアなどを紹介し, これから形態測定学的アプローチを用いたいと思っている研究者に有用な情報を提供したい. また、形態測定学の適用事例として, 演者がこれまでに行ってきた, ショウジョウバエとその捕食寄生蜂の形態にする研究を紹介したい.

講演資料(pdfファイル)

Copyright c Kazuo Takahashi    Last updated: 27 April 2017